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2025/04/07 16:33
シロサイの物語
― 残された最後の2頭、消えゆく巨大な優しさ ―
地球に残された、最後の2頭
現在、地球上に残っているキタシロサイは、わずか2頭。
その2頭はケニアの自然保護区で、
24時間厳重に警護されながら暮らしています。
広大な草原の中で寄り添うように生きる、
親子のナジンとファトゥ。
彼女たちが死んだとき、
この地球からキタシロサイは永遠に姿を消します。
人類の歴史がまた一つ、
悲しいページをめくろうとしているのです。
優しい巨人、消えた理由
シロサイは、地球上でゾウに次いで
二番目に大きな陸上動物です。
その見た目から獰猛な印象を持つ人もいるでしょう。
しかし、実際のシロサイはおとなしく、穏やかな性格で、
争いを好まず、家族や仲間とのんびり過ごすことを好む
『優しい巨人』なのです。
そんな彼らを絶滅寸前まで追い詰めた理由は、
人間の欲望でした。
「サイの角が薬になる」という根拠のない伝説によって、
角を狙った密猟が相次ぎました。
その悲劇は数十年続き、
気づいたときには残りわずか。
あまりにも手遅れだったのです。
名前を持ったサイが、語る悲しみ
2018年、最後のオスのキタシロサイ
「スーダン」が亡くなったニュースは、
世界中を駆け巡りました。
彼は保護区で厳重に警護され、
世界中から注目を集めましたが、
その死を止めることはできませんでした。
今、生きているナジンとファトゥも、
ただ静かにその日を待つしかありません。
彼らには名前があり、性格があり、感情がありました。
それでも彼らは、
私たちが犯した罪の重みを背負わされ、
静かに消えようとしています。
最後の希望 ― 科学が試みる奇跡
しかし、まだ完全に諦められたわけではありません。
科学者たちは現在、キタシロサイを絶滅から救うために
懸命の努力を続けています。
人工授精や体外受精、そして代理母出産によって、
再び新たな命を生み出そうとする試みが進んでいます。
これは人類が起こした悲劇に対する、
せめてもの償いなのかもしれません。
あなたが繋ぐ命のバトン
私たちは、このキタシロサイの悲劇を繰り返さないために、
小さな一歩を踏み出したいと考えています。
当ブランドの『シロサイコレクション』では、
シロサイの優しさと美しさ、
そして彼らが絶滅寸前まで追い込まれた悲劇を
デザインとして表現しました。
1枚ご購入いただくごとに100円を
絶滅危惧種保護のための寄付に充て、
消えゆく命をつなぐための一歩としたい。
私たちはそう願っています。
手に取った一枚が世界を変える
巨大な体に宿る穏やかな心。
彼らの物語を知ったあなたが、
シロサイに興味を持ち、
彼らの存在を語り継いでくださることが
何よりの力になります。
小さな一枚のTシャツが、
地球のどこかで命を救う架け橋になるかもしれません。
ぜひ、このコレクションを手に取って、
『命のバトン』を繋ぐ一歩に加わってください。
私たちは、まだ希望を捨てていません。
あなたも一緒に、
キタシロサイの未来を支えてみませんか?
